よくある質問 - FAQ

[LTO] テープ管理:消去vs上書き

「上書き」モードバックアップを実行すると、使用中のテープに存在していた可能性の以前のデータが効果的に消去されるため、再利用のためにテープを物理的に消去する必要はないのです。また、テープの消去は、消去するテープとテープドライブの両方に不要な摩耗を与え、テープとドライブの両方の寿命を短くします。したがって、テープを消去する理由が新しいデータを書き込むためだけであれば、この作業は不要であり、間違って消去してしまうと思わないデータ消失につながる可能性があります。

ArGest Backup でテープの上書きを実行すると、テープ上のアーカイブはアプリケーショ ン アーカイブ カタログ データベースから自動的に削除されるため、手動でのクリーンアップ は必要ありません。

数時間かかるテープの消去が必要なのは、メディアを永久にリタイアさせるか破壊する場合だけです。この場合、テープを物理的に破壊することが、以前にテープに書き込まれた可能性のあるデータを保護する唯一の安全な方法となります。

どうしてもテープを消去しなければならない場合は、システムに適したテープ管理ツール(tapectl (BRU/ArGestインストール用、macOSおよびWindows)、mt(Linux/Unix)など)を使ってコマンドラインから行うことができます。テープの消去の詳細については、ツールのドキュメントを参照してください。